豊かな自然環境に呼応するレストラン

都心にあって稀有な自然に囲まれたレストランです。木々の落ち葉を受け流し、西日を遮りつつ天空光を取り入れること、風が通り抜ける室内を意図し、特徴的な曲面の屋根形状としています。この屋根に沿うように、室内側はカラマツの製材を細かく並べた曲面天井となっており、極めて高い精度の加工技術が、木の温もりに包まれた美しい空間を形成しています。ひねりが生じやすい為に仕上げ材としては敬遠されがちなカラマツですが、加工技術によって弱点を克服したことにより、新たな木の表情をたたえる、ここにしかない食事の空間を生み出しています。

木部内装施工：シェルター

撮影：㈱エスエス　走出 直道

◆準不燃木材使用

〇新建築 2018年10月号掲載

◇ウッドデザイン賞2018 受賞