東京都庭園美術館で開催された、巡回型アートイベント「プラダモード」のための仮設パビリオンである。形状は、一辺約13メートルの正三角形平面を曲面化したシェル型ドームである。三点のみで着地し、中央で4.2メートルの高さまで上がり、大きな無柱空間を作り出している。屋根下の空間は、ドームの求心性によって周りとは異なる一体的な空間となり、他方で三辺すべてが開かれて、庭園と全方位的につながる開放感を持つ。緑豊かな自然と連続しながら、人々の親密な集まりにも応えられるような、閉じてかつ開く建築を目指した。

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施　　工：工藤工務店、シェルター、日南鉄構
構造設計：Arup

屋根面積：71.97㎡
最高高さ：4,375mm
軒　　高：3,431mm
天井高：4,230mm
主なスパン：12,891mm

◇ウッドデザイン賞2023 ハートフルデザイン部門「奨励賞（審査委員長賞）」受賞
〇新建築 2023年6月号掲載